ダイエットを成功させるためには、タンパク質を十分に摂取することが大切です。
タンパク質は肉、魚、卵、豆・・・等、様々な食材から摂取することができます。
食材だけではなく、プロテインを飲むことにより、手軽に、素早くタンパク質を摂取することも可能です。
ではダイエットをより成功させるためには、食事のタンパク質は、食材から摂るべきでしょうか?
それともプロテインから摂るべきでしょうか?
実は食事のタンパク質は、プロテインよりも肉・魚・卵などの食材から摂る方がおすすめです。
一方で、食材よりもプロテインからタンパク質を摂取した方が良いケースもあります。
この記事では、ダイエットにおすすめのタンパク質の摂り方について説明します。
1. 食材からタンパク質を摂取して、DIT(食事誘発性体熱産生)を高めよう
DIT(食事誘発性体熱産生)という言葉をご存知ですか?
食物を摂取すると、それを消化・吸収する過程でカロリーが消費されます。
この現象をDIT(食事誘発性体熱産生)と言います。
つまり、食事をすると、一定のカロリーが消費されるというわけです。
ちなみに、三大栄養素「炭水化物」「脂質」「タンパク質」によるDITの割合は異なります。
三代栄養素 | DITの割合 |
---|---|
炭水化物(糖質) | 6% |
脂質 | 4% |
タンパク質 | 30% |
タンパク質は、摂取したエネルギーのうち、約30%のエネルギーがDITにより消費されることになります。
例えば、100キロカロリーの食物を摂取したとします。
食物が炭水化物の場合は6キロカロリー、脂質の場合は4キロカロリー消費されるのに対し、タンパク質は30キロカロリー消費されます。炭水化物・脂質に比べて消化吸収や代謝の過程が複雑なため、タンパク質のDITは高くなります。
ダイエットを成功させるためには、食事のタンパク質の割合をDITを高めることが大切です。
そしてこのDITをより高めるコツは、よく噛むことです。
よく噛むことで、脳が刺激されて交感神経が興奮し、ノルアドレナリンを分泌させます。
この時にカロリーが消費される、つまりDITが発生します。
食事中に、肉・魚・卵などの食材をよく噛むことでよりDITが発生してカロリー消費が多くなります。
一方でプロテインを飲んだ場合、咀嚼は行われません。
消化活動も、プロテインは簡単に行うことができます。
したがって、プロテインの場合、食材よりもDITが低くなります。
プロテインからタンパク質を摂取した方が良いケース
前述したとおり、プロテインの消化活動が食材よりも簡単なため、より素早くタンパク質を体内に吸収することができます。
したがって以下のケースでは、食材よりもプロテインからタンパク質を摂取した方が良いです。
トレーニング前後
ホエイプロテインの場合、1 ~2時間で体内に吸収されます。
せっかく筋肉をつけるためにトレーニングをするなら、プロテインでタンパク質を素早く摂取し、筋肉の合成をサポートしましょう。
起床直後
起床直後は、前回の食事から時間が経っているため、体内のタンパク質が足りず筋肉が分解されやすい状態になっています。
朝起きたらすぐにプロテインを飲んで、不足しているタンパク質を補いましょう。
参考
朝食のタンパク質は、食材から摂取するようにしましょう。
朝はDITが高まりやすいため、食材からタンパク質を摂取する方がメリットが大きいです。
まとめ
この記事のポイントは、以下のとおりです。
ポイント
- 食事中は、肉・魚・卵などのタンパク質をよく噛んで摂取する
- トレーニング前後や起床直後はプロテインでタンパク質を素早く摂取する
食材・プロテインのどちらにもそれぞれメリットがあるので、摂取タイミングに応じて適切な方を選んでくださいね。
タンパク質の力を味方につけて、ダイエットを加速させましょう!